鎌倉の風致をまもろう　　KAMAKURA　TRUST

　鎌倉宮から瑞泉寺に向かう道の左側、鎌倉宮カントリーテニスクラブ北方に広がる8.6haの広大な地である。永福寺は源頼朝が建立した。1189年奥州平定における源義経、藤原泰衡らの戦没者慰霊のために建てられたもの。平泉の中尊寺大長寿院二階大堂や毛越寺を模したとされ1194年に中心伽藍が完成した。二階堂を中心に北側に薬師堂、南側に阿弥陀堂が左右対称に配され、東を正面にした全長が南北130ｍの大伽藍であった。正面には池を配した浄土庭園が備えられていた。1405年焼失、江戸時代初期には廃寺となった。現在復元整備が進められている。鎌倉市と湘南工科大学の協働により、発掘調査を元にした精密なコンピューターグラフィックスの復元画像も完成し壮大な姿がよみがえった。写真は復元された基壇。国の指定史跡。